毎日、暑い日が続き、私もジョギングを控えています。
最近、面白い本を読んだので、ご紹介します。
「リーダーは自然体」 無理せず、飾らず、ありのまま
( 増田弥生 金井壽宏 光文社新書 )
クーゼスとポスナー(両氏は、リーダーシップ教育の第一人者)は、リーダーシップ現象の本質は、フォロワーが喜んでついていくことだと言われています。仕方なくではなく「喜んで」が重要と、金井氏は解説されます。
この本の主人公、増田弥生氏は、リーダーは「何をするか」もさることながら、「どう在るか(being)」も大切だといわれます。
増田氏は、リコー、リーバイス、ナイキとグローバル戦略推進のためのリーダーシップ開発・組織開発を推進してこられた方です。
ご自分を振り返り、「自分についてきてくれる人たちをフォロワーではなく、「リーダー仲間」だと思っていたそうです。
「本当はリーダーになりうるのだけれど、まだ、自分がそうだとは自覚していない人たち、あるいは、自分の内側からこみ上げてくるものを今はまだ言葉にできていない人たち、そういう人たちのそばに私がいることで、みんながリーダーに変容できる、そのお手伝いをすることが、リーダーである私の役目ではないかと思うのです。」
そのためには、自分を正確に知る「自己理解」と等身大の自分を受け入れる「自己受容」が大切といわれます。
「自分をあるがまま受け入れつつ、足りない部分を成長の余地として努力する、そして努力する自分を愛おしく認知しながら成長させていく…」
「愛おしく」が、ちょっと日本人には難しいかなと思いながら、自分の弱さを正直に認めるならできるかもしれない、と思いつつ、読み進めていくと、
「リーダーシップがうまく成立しているとき、フォロワーはリーダーを完璧な人間だと思ってついていっているのではなく、このリーダーの足りない部分を支えたいだとか、このリーダーのいいところをもっと伸ばしてあげたいと思って、支援しながらついていっています。」
だからこそ、リーダーは、正しく自己理解し、弱さも受け入れ、時に協力を仰いだりしながら成長する努力をする、その姿をそのまま見せていく…。
なるほど…。正直、最初は、フォロワーという言葉にひかれて、読んでみました。
そうすると、フォロワーシップという言葉に行き当たりました。
以前から聞いたことはありましたが、改めて意味を確認すると、
「チームの成果を最大化させるために、自律的かつ主体的にリーダーや他メンバーに働きかけ支援すること」
とあります。
キャリアオーナーシップと多いに関係がありそうです。
「クーゼスとポスナーは、信頼性の高いリーダーはメンバーをリーダーへと変える解放者であり、…
人々の心の中に存在するリーダーシップ能力を解放すると述べています。」
リーダーシップは、そもそもみんなもっているということでしょうか。
一方
世の中は、パリオリンピック、紛争の激化、酷暑、物価高騰(日本のデフレをノルムといわれていた方、今の状況は?)
ただの感想ですが、とある競技団体戦のルーレットを見て、「パンとサーカス」という言葉を思い浮かべました。
私たち、大丈夫なのでしょうか?
作成日:2024/08/04
リーダーとフォロワー