お知らせ
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作成日:2024/05/28
キャリアオーナーシップU



転機を乗り超えるために、シュロスバーグは、4つの資源(リソース)を点検してみることを提唱しています。
@状況(Situation)
  どうしてこのようなことが起きたのか
  何を選択したからか
A自分(Self)
  自分はこの変化にどうしようとしているか
B支援(Support)
  この状況に対処するためにどのような資源が自分の周囲にあるのか
C戦略(Strategy)
  この状況を乗り越える戦略に向けて具体的にどう行動するか

以上の4Sのどこで、自分はつまずいているのか

自分を振り返り、自分の資源を棚卸し、自己理解を深める、
現状を自分の言葉で明確にしてみる。

私としては、多いに納得しました。
が、さらに、
「組織変革のビジョン」金井壽宏氏著(光文社)を読んで、隣接した理論、ブリッジスの『トランジッション』も、示唆に富んでいると考えるようになりました。
ブリッジスは、トランジッションは、ある状態が終わり、別の状態が始まる移行の過程と捉えます。

転機にあうと、私たちは、途方に暮れたり、空しさを味わいます。そして徐々に新しい始まりに気持ちを統合していきます。
この時期をブリッジスは、「中立圏(混乱や苦悩の時期)」と呼び、
トランジッションには、「終焉(何かが終わる時期)」「中立圏」「開始(新しい始まりの時期)」の三ステップがあると説明します。
この「中立圏」と「終焉」の段階をなおざりにすると問題が起きてきます。

新しい変化に対応するには、きちんと古い生活を終わらせなければならないという主張です。
個人的に非常に納得します。私自身、新しいことへの挑戦は好きなのですが、古いものをきちんと終わらせているかというと反省ありです。

組織変革においても、応用できます。「変わった」としても「終わる」のに苦労するというのは、よくあることだと感じます。
はじまりは、威勢がいいので、高らかに宣言しますが、多くの組織は、「終焉」をしっかりやりません。
ブリッジスは、「終わった」という認識がないと、変革のドラマは何も始まらないと指摘しています。

     金井壽宏氏の「組織変革のビジョン」は、お勧めです。


先日、出張で、何年ぶりかで東京にいきました。
時間を工面し、東京国立近代美術館へ、いきました。
小・中学校の美術の教科書でみた古賀春江、岸田劉生(「道路と土手と塀」)
中村宏…
美術館では珍しく、写真撮影ができます。

中でも印象に残るのは、
フランスの彫刻家ジェルメーヌ・リシエ(1902〜1959)の《蟻》

彫刻の顔の部分に、天然の蜘蛛の糸が1本かかっていて、一層興味深かったです。
予備知識なくいったのですが、新収蔵ということで、幸運でした。
テーマはテーマとして、自我と他者(生物、宇宙を含む)の境界のヒリヒリする感じ、ある種の孤独…。

皇居の近くなので、機会があれば寄ってみてください。

博物館、美術館は、予算が不足気味です。保存も大切な使命で、温度湿度を保つためには、この物価高騰は厳しいと思います。
と思っていましたが、さらに調べてみると、国立近代美術館は、MOMAT(The National Museum of Modern Art,Yokyo)支援サークルがあり、パートナー企業から支援を受けているようです。企業と美術館が「パートナー」となって一緒に作り上げる新しい美術館支援のシステムを構築されています。納得です。展示室もセンスがよく、工夫を凝らされているなと感じました。リシエの作品は、下世話な話ですが、高額ではないかと心配していましたが、資金は潤沢なようです。
国立科学博物館のクラウドファンディングがニュースになりましたが、国立西洋美術館(訂正)では、現在、ロダンのクラウドファンディングをやっています。達成率、まだ半分もいっていないようです。クラウドファンディングしなくてもよいくらい、予算をふって欲しいとは思います。

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新中社会保険労務士事務所
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