作成日：2024/04/05
終日のたりのたりかな
はじめに
能登半島地震で、被災された皆様、今なお、断水が続き、不自由で先の見えない不安を抱えておられる全ての皆様にお見舞い申し上げます。
地震、大雨、台風等の自然災害は、日本のみならず、直近では台湾で震度6など、世界各地でおこり、決してひとごとではありません。
やるべきことは多々ありますが、
能登半島地震では、地方の人口減少や過疎化というもう一つの課題が浮き彫りになりました。
そういう広島県は、人口転出3年連続ワースト1位
男性、女性ほぼ同数、計▲11,409人 です。
広島県といっても瀬戸内沿岸と備北から県央エリアとでは、文化風土も違うでしょう。
瀬戸内は、日常生活において、住み慣れた者には暮らしやすいほうです。
土壌がもろいので、大雨に弱く、交通手段の呉線は単線で不便さもあります。土地も狭いです。
しかし、日々のジョギングコースは、絶妙です。
安芸灘大橋を見ながら、沿岸を走ります。
この時期は、遠くの島々に、ぽつぽつと、ほの白い山桜が浮かび上がります。
山ツツジ、立坪スミレ、木蓮、藤のつぼみも膨らみ、百花繚乱は、もうすぐです。
波は穏やかで、鳥たちが、海面擦れ擦れに、小魚を捕獲しようと飛び交います。
3月20日には、今までみたことがない大きな虹が現れました。
数日したら、ソメイヨシノも満開になるでしょう。
そうしたら、野呂山のさざなみスカイラインにいくつもりです。
中腹の展望台から、穏やかな瀬戸内を眺めると、「ひねもすのたりのたりかな」と学校で学んだ句が自然に浮かんできます。
世の中、連日ニュースがあまりに溢れ、立ち止まって考える暇がありません。
ひねもすのたりのたりかな
若い頃、挫折した俳句、再挑戦してみようかなどと、せわしないことをついつい考えてしまいます。
