お知らせ
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作成日:2023/07/17
令和3年(行ヒ)第285号 行政措置要求判定取消、国家賠償請求事件



令和5年7月11日 第三小法廷判決

第三小法廷裁判官5人全員一致の意見で、全員の裁判官が各補足意見をだされています。
(解説は、弁護士の方にお任せします。)

主文
判示事項
理由

4の(3)したがって、本件判定部分は、裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したものとして違法となるというべきである。

A4 13枚くらいなので、ご一読をおすすめします。

私の第一印象は、各裁判官が、トランスジェンダーと性同一性障害と性自認という言葉を選んで意見を述べられているということです。(当たり前といえば当たり前ですが)

LGBT法連合会事務局長 神谷悠一氏(2023.05.12 日本記者クラブ)によると
トランスジェンダーと性同一性障害はイコールではありません。
出生時の法律上の性と性自認が一致する人が、シスジェンダーといわれ、いわゆるマジョリティであり、
それが一致しない人たちが、トランスジェンダーです。
出生時の性別と性自認が真逆(トランスジェンダー)であり、性自認に合わせて、治療、手術しようと
すると、医療行為となり、診断名が必要となるため、「性同一性障害」という名称が使われているのだそうです。
厚生労働省の委託事業の調査では、トランスジェンダーのうち、性同一性障害の診断名を受けた人は15.8%とのことで、少数派です。

出生時の法律上の性に属する人が、異性に属する人を恋愛の対象とする人たちをヘテロセクシュアルと呼び、
マジョリティ(多数派)といわれています。
それに対し、恋愛の対象が
L…レズビアン(女性同性愛者)
G…ゲイ(男性同性愛者)
B…バイセクシャル(両性愛者)
T…トランスジェンダー(法律上の性別と自身のアイデンティティが一致しない人)
となる人たちを
それぞれの頭文字をとり、LGBTといわれ、人(集団)を表す言葉、性的マイノリティを表す言葉の一つです。

一方、SOGIとは
Sexual Orientation(性的指向)
Gender Identity(性自認)   
の頭文字をとった属性(カテゴリー)を表す言葉です。
ヘテロセクシュアル(多数派)を含めすべての人がもっている属性です。

神谷悠一氏は、言葉の定義を明確にすることで、自己を認識することができる
ともいわれています。




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