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作成日:2023/06/11
Global South(グローバルサウス)U



「いま、なぜ、グローバルサウスが重要か」 ジャーナリスト 脇祐三氏 日本記者クラブ 2023.05.11
続き

バイデン米大統領呼びかけの「第2回民主主義サミット」で、
「民主主義の強化に取り組む」との共同声明に署名したのは、招待国120カ国・地域のうち、73に留まり、4割は署名せず、
バイデン大統領の「民主主義VS専制主義」の二元論は、トランプ氏率いる民主主義を壊そうとしている共和党と民主主義を守ろうとしている民主党というアメリカの国内事情の延長(ミドルクラスのためのわかりやすい外交、物事をあまりに単純化し、責任転嫁に繋げる構図)とも見られたのか、賛同を得られなかった。

中東において、2021年、米軍がアフガニスタンから撤退し、中東諸国は、「パックス・アメリカーナ」の終わりを実感した。
アメリカという巨大なパワーに頼っていても、アメリカは国内事情(内政)に左右される、
(実は、トランプ政権時代から、中東諸国は、独自に動いていかなくてはならないとUAEとイランとの関係修復を進めていたという。)

UAEは、サウジアラビアと同様、安全保障上は、アメリカのパートナーであるが、石油政策では、OPEC+ロシア、ビジネスパートナーは中国。
サウジアラビアの貿易関係においても、2002年から2021年では、輸出に占める主要国は米と中国が逆転、

ASEANも同様、米国と中国の比率は逆転、日本の比率も低下している。
あまたのGlobal Sauthにとって最大のビジネスパートナーは中国、こういう変化にアメリカ、日本は鈍感。

日本はG7とG20の橋渡しを、Global Westの立場から対応しようとしているようだが、
アジアの人々が、日本と同じようにみているわけではない。
むしろ、浮いていはしないか?

日本を取り巻く外交環境を日本の外から見た視点であらためて考える必要がある、と脇祐三氏はいわれます。

日本の外交はどうあるべきか。
どこか1つの国に依存するのはリスクが大きい。
友好関係になる国を増やす。チャネルを増やす。
欧米との関係を強化するのはよいが、それがアジアの人々にミスアンダースタンディングされないようにする必要がある。
Global Sauthが何を考えているかというのは、先進国との付き合いにも必要となる。

G7の違和感の背景が垣間見えた気がしました。

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