神宮外苑再開発の見直しを求める手紙がニュースになって数日後、
坂本龍一氏が亡くなられた事実が公表されました。
私は、氏のファンでもなく、音楽も詳しくありません。
が、ラストエンペラーや、戦場のメリークリスマスは、好きでした。
亡くなられて、年末のご本人のピアノ演奏「戦場のメリークリスマス」は、何度も聴き返しました。
サントラ版もよいですが、
最後の演奏は心が揺さぶられます。
そうして、Eテレの「スコラ 坂本龍一音楽の学校」を見つけました。
バッハに始まり、ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、ドビュッシー、ラヴェル、ジャズ、ロック…
現代に至る、大変、面白い番組です。
作曲家でもあった坂本龍一氏が、音楽が、神から宮廷、貴族から、市民へ一般大衆へ、個人の感情表現へと繋がる歴史を、素人の私にもわかりやすく解説されています。
アカデミックに解説されるゲストも登場されます。
そこで、「戦場のメリークリスマス」が、一見、偶然のようで、
実は、バッハから始まる和音、不協和音の歴史として解説され、
いかに、あの音階が、緻密に構築計算されていたかにあらためて驚きと感動を禁じ得ませんでした。
こんな授業なら、子どもたちも喜んで受けるんじゃないでしょうか?
実際、参加していた子どもたちの眼がキラキラ、坂本龍一氏も楽しそうでした。
学校教育の「歴史」にしても、歴史自体は、本当は人間くさくて面白いのに、暗記科目のようで
嫌いな人が多いのはとても残念です。
個人的には、近現代を、もっとやって欲しいです。
そのほうが投票率もあがるでしょう。
理系も、最先端の科学者の話はとても面白い…。
教育現場に、
最先端の専門家の授業を月1回でも組み込めないかなと思います。
従来の詰め込み式の授業は、もはや限界だと誰もが思っているはずです。
東大合格者が多い進学校の子どもたちは、平日6時間、土日は12〜13時間、勉強するのだとか。
異常だと思うのは、私だけでしょうか?
その分野一流の人の授業を月1回、オンデマンドでも組み込めば、
現場の先生方の働き方改革にもなるのでは?
その間に、会議や採点や授業準備、テレワークができ、月の何時間かは確実に減らせるのではないかなと思います。
面白い研究者はたくさんいらっしゃいます。
出生数とか、大学ランキングとかではなく、
子どもたちが、楽しんで学ぶことができる、そんな工夫は、実はいくらでもあるのではないでしょうか?
こども(ど真ん中)家庭庁ができるなら、子ども目線で、やれるはず…。
スコラをみて、そんな感想を持ちました。
Eテレさんは、全編、再放送して欲しいです。
作成日:2023/04/17
スコラ