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作成日:2023/04/04
THE ERROR 失敗の法則V



NHKBSプレミアム2023年2023年2月23日初回放映
続き、
さらに会社は、会社の中枢に、社外取締役として、長年消費者運動を牽引してきた日和佐信子氏を迎える。
日和佐信子氏は語る。
消費者を抱き込むことで立場を利用されることは絶対に避けたいと思った。

引き受けるにあたり、日和佐氏は3つの条件を出す。
@自身の言動が制約されないこと。
A消費者の目で経営をチェックしていく。
B雪印にとってのデメリットの情報も開示してもらう。

雪印はこれに応じる。

従業員ひとりひとりの意識を改革するため
新たに企業倫理委員会を立ち上げ、日和佐氏は委員長に就任する。

本部で、1週間、いろいろレクチャーを受けたがよくわからない。
じゃあ、現場へいってみようと、全国の工場めぐりをし、従業員とコミュニケーションをとる。

そこでわかったことは、事件後作成された企業や従業員のあるべき姿、行動規範が浸透していない。
知らないということ。
実は、行動規範は、外部の制作会社の協力で作成されたものだった。

日和佐氏らは、どうせ普及していないなら、自分たちの手で行動規範を作らせることを思いつく。

事務局が大枠を作り、パートタイマー社員を含めた全ての従業員が参加し、意見を聞き、アンケートをし、原稿の書き直しは16回、
できあがると、全国に説明に回り、半年の月日をかけ、
2003年1月、雪印行動規範ができた。

2009年雪印メグミルクとして、再生する。
消費者と向き合い、経営層と直結するお客様コールセンター、検査技師の育成、衛生管理の理解度テストの実施、事件を忘れない活動、「消費者や生産者とずれたことをしていないか、常に問い続けなくてはいけない。」(土岡英明氏)

駒橋恵子東京経済大学教授 広報学研究者
失敗があったからこそ、自分たちがモラルハザードに陥っていることがわかり、
会社が浄化する機会になる。
耳の痛いことをいってくれる日和佐信子氏のような社外取締役がいってくれることをちゃんと聞く姿勢。
目を背けない。

國廣正弁護士
自分の失敗から学ぶ
大きな失敗をおこした企業から学ぶ
國廣正弁護士がかつて、山一証券の第三者委員会で報告書に書いたのは、

「山一証券は例外か、例外ではなく、典型ではないのか」ということ。

大きな不祥事は決して他人事ではなく、どの企業もおこす危険があり、学ぶ必要がある。

水野誠一元西武百貨店社長
失敗を恐れてはいけないが、今の企業は小さな失敗を恐れていることがあまりに多い。
かわいい小さな失敗を繰り返して多いに学ぶ。

駒橋恵子東京経済大学教授
小さな失敗を繰り返していると、トップに上がれないという、そこが問題。

入山章栄早稲田大学大学院教授
小さな失敗を認めない、それがたまり溜まって大きな失敗になる。
前向きな失敗は認める、いかに生かすか。

病気療養中にも関わらす、このたび、日和佐信子氏がインタビューに応じたのは、
雪印の事件とその後について、他の企業にも参考になるということと、
当時、雪印は悪の塊のような報道のされ方をしましたが、真面目な人、まっとうな人がたくさんいたということを
申し上げたかった…。             (日和佐信子氏は、2022年12月27日永眠されました。)



経営(創業)理念、使命、じぶんごと、コミットメント(約束)、トライ&エラー
リスクマネジメントの学びだと思いますが、
SDGs経営そのものだなと感銘した次第です。

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