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作成日:2023/02/27
ジョブ型雇用とは何かT



日本記者クラブ12月5日
濱口桂一郎労働政策研究・研修機構研究所長のお話より

「ジョブ型雇用は新商品に非ず」
ジョブ型雇用の誤解を、名付け親の濱口桂一郎氏が解き明かされています。
ジョブ型、メンバーシップ型は、濱口桂一郎氏が13年前に名付けられたということです。

産業革命以来、元々、ジョブがあり、企業とは、ジョブの束で、
ジョブに人をはめ込むというのが近代社会構造であり、近代社会構造が一般的でない日本にだけジョブ型という呼び方がある。

もっというと、日本においても民法、労働基準法はジョブ型であるが、現実社会はそうでないため、
判例法理においてはメンバーシップ型となっている。

ジョブ型、メンバーシップ型は、現実の雇用システムの概念にすぎず、ジョブ型こそ新しく
生産性があがるという昨今の流行はちょっと違う。

1970年代後半から1990年代半ばの20年間
古くて硬直的なジョブ型に、新商品としてメンバーシップ型礼讃論があふれた。
いわゆるJapan as no.1の時代
当時は、メンバーシップ型という名前はなかったが、
日本型雇用礼讃期。

どっちが生産性が高いかはその時々の結果で、論ずるのはナンセンスだが、社会学的にメリット、デメリットはある。
例えば、上記の20年間は、若い男性が多くいて、女性の多くは結婚退職していた時代、柔軟にたくさん働くメンバーシップ型が生産性が高かったかもしれない。
しかし、社会的な環境状況が変わり、メリット、デメリットの観点からみると、矛盾が大きくなってきた。

働き方改革の本質は、
メンバーシップ型の社会的矛盾があまりに大きくなったので、
日本的な柔軟性を抑えて、欧米的な硬直性を持ち込むという、むしろ復古的改革が求められてきたということだと濱口桂一郎氏はいわれています。

耳の痛いお話です。
働き方改革と声高にいってる身としては、耳は痛いけれど、拝聴すべきお話です。


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