作成日：2022/05/24
国際刑事裁判所Ⅰ
日本記者クラブ「ウクライナシリーズ13」は、尾崎久仁子元国際刑事裁判所（ＩＣＣ）裁判官でした。
冷戦終了後、人権に価値観を置く世界になって初めて設立することができたとのことです。
冷戦は終了したものの、逆に地域紛争が頻発、激化…
そこでは、多くの文民が巻き込まれ、熱戦が始まりました。
国際刑事裁判所（Intenational Criminal Court)は、国連とは独立した常設裁判所です。
コア・クライムといわれる文民に対する大規模な人権侵害（集団殺害犯罪、人道に対する罪、戦争犯罪、侵略犯罪）がその対象で、個人を国際法に基づいて訴追、処罰する機関です。
（あくまで、国ではなく、個人です。
国家間は、国連の国際司法裁判所管轄です。）
1998年ローマ規程採択、2002年発効しました。
日本の加盟は2007年。というように、ＩＣＣは、締約国によって運営されています。
常任理事国で、締約国は、イギリスとフランスのみです。
管轄権は、締約国か、安保理の付託か…。ハードルは高いです。
昨日、キーウ裁判所で、ロシア兵が終身刑を言い渡されました。
戦争であっても、絶対やってはいけないこと（文民、傷病兵、捕虜等を攻撃の対象とすること）があり、そうした犯罪がおこった場合、原則、各国は、それを訴追する義務があるのだそうです。
それらがなされないとき、補完として国際刑事裁判所が付託を受けて捜査する。
知らないことばかりでした。
続きます。
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